不妊女の毒吐きブログ

不妊により心が腐りました。

2回目の胚移植

おはようございます(*^^*) 


昨日、分割胚(3日目胚)の移植に行ってきました。


私が、不妊治療で胚移植をするのは、これが2回目。前回は、昨年の4月に胚盤胞を今とは別の病院で移植しましたが、結果は陰性でした。


その後、当時通院していた鍼灸院の先生に相談し、保険適用になったことで、自費ではとても通えなかった、不妊治療では名門と知られる病院に転院しました。


地方から来た患者さんなのか、スーツケースを押している人達を見かけ、最初びっくりしました。また、心のケアにも熱心な病院で、定期的に患者さん同士の交流会があったり、私の場合は、母が産まれつき片目が見えず、親族に障害を持つ人が多い家系なので、遺伝カウンセリングを利用したり、様々な悩みや苦しみを乗り越えるサポートをしてくれて、総合的に満足しています。


一方で、受精卵にはグレードがありますが、凍結可能なグレードの基準が厳しく、最初の体外受精・顕微受精(採卵した卵子と精子を受精する方法は2つ。最初は半分ずつ実施することが多い)では、胚盤胞の凍結を目指しましたが、残念ながら全て廃棄になりました。


その後、転職したり、運動習慣、食事を冷凍弁当にしたり、生活習慣全般を見直し、今年の6月に顕微受精を実施(私達夫婦は、体外受精より顕微受精の方が向いていると前回分かったから)。


胚盤胞になる手前段階の分割胚でも凍結出来るので、凍結出来るグレードの基準は胚盤胞と同じようにありますが、今回は子宮に戻せる受精卵を確保する為、分割胚の段階での凍結を選択、2つ凍結出来ました。


外部環境ではイマイチなグレードにしか育たない受精卵も、分割胚の段階で子宮に戻すと、順調に成長する場合があるそうです。


不妊治療は、人によって千差万別。薬剤を変えたり、アプローチを変えたり、自分に合った治療を探していく治療です。しかし、自費の時は、金銭的に探す余裕なんて無かったと思います。保険適用により、選択できる幅が増え、本当に有り難く感じています。


自然に子どもを授かる人達がいる中、また、同じように不妊治療をしても、すぐに結果が出る人達もいて、結果に結びつかないと、絶望感に打ちひしがれます。親をはじめ、周囲からのプレッシャーもあり、なかなか気軽に人に話せる治療でも無いし、仕事と妊娠出産は、相反する側面があり、妊娠出産となれば仕事に支障が出る訳で、その為の治療をしているとは、職場の受入体制により、話せない場合もあります。


誰も恨めないからこそ、自分を責めたり、周囲の人達を遠ざけたり、不妊という出来事により、私はそれまでの人生には無かった、苦しみ、不安、恐怖を経験しました。


不妊だけで無く、病気になった場合も、同じような気持ちになるのでは無いでしょうか?


父が癌で闘病していた時、小林麻央ちゃんも癌で闘病していました。彼女は、世間に癌を公表してから、ブログを開始しました。

一番最初の投稿は「なりたい自分になる」。


麻央ちゃんのこのブログ記事を読んでから、私の人生のテーマは「なりたい自分になる」になりました。


父も麻央ちゃんも、今はこの世にいません。


なぜ私なの?


家族を残して若くして旅立つ気持ちは、不妊で苦しい思いをしている私にも、推し量ることは出来ません。


知らなくて良かったこと、経験せずにいれたらどれだけ幸せかと思うこと、そういったことに直面し、不公平や不条理を感じ、どんどん深みにはまってしまう時があります。


そんなときの支えが麻央ちゃんの「なりたい自分になる」でした。


どんな状態、状況にあっても、なりたい自分にはなれる。


父や麻央ちゃんが教えてくれたのは、希望です。いなくなる瞬間まで、希望を持って生きることです。


妊娠判定日まで、気持ちが落ち着きませんが、結果がどうであれ、なりたい自分になる、という進む道ががあり、進んだところが私の人生だから、何も心配せず、過ごしていきたいと思います。