不妊女の毒吐きブログ

不妊により心が腐りました。

鍼灸院の先生に伝えたいこと

おはようございます。

今週は職場の上司が亡くなり、重い空気感で心身共にぐったりしました。上司の部屋はそのままだし、保管書類には上司が書いた文字があり、亡くなったことが実感出来ません。


私はメンタルの不調があり、外的な影響を受けやすいです。たまたま今日、心療内科の予約をしていたので、良かったのですが、肉体面でも不調ぎみで、鍼灸院にも問い合わせをしました。


鍼灸院といえば、結構長いこと通院していたところから、先月転院しました。


転院に際し、気持ちの整理がついていない部分があり、今日はこの場を借りて整理したいと思います。


鍼灸院に通うようになったのは、不妊治療がきっかけです。


不妊治療では、採卵・体外(顕微)受精・胚移植といった西洋医学的な治療をする上で、基礎的な体の機能の調整をする東洋医学で治療の成功率を高めるのが、近年の傾向だと思います。私が通院している不妊治療専門の病院には、専属の鍼灸師がいますが、我が家の家計にはキツイ金額でした。※1回8000円ぐらいで、週1が目安。月32000円ぐらい?


そこで、自分でネット検索して、不妊治療に精通しており、値段も手が出せそうなところを見つけました。そして、約1年半通院していましたが、ある出来事が起こり、転院することにしました。


ここで、前の鍼灸院のことを纏めます。

・男性の先生

・先生1人で運営の完全予約制

・施術するスペースは1ヵ所で医院が狭い

・10年以上、不妊治療関連の施術をしているが、不妊治療に特化した鍼灸院では無い

・施術内容には満足

・気さくに話しかけてくれる

・不妊治療には、選択や決断を迫られる場面が多々あるが、沢山の患者さんと接し、様々な事例や病院の特徴を掴んでおり、一言で言うと、データを持っていて、参考になる

・暗闇を進むような治療において、体を整え、不妊治療に関する様々なアドバイスをくれる為、治療の道案内をしてくれる、メンターのような存在(に感じていた)


不妊治療の病院の転院を考えていた時、先生にいくつか提案して貰い、比較検討して今の病院に決めました。


施術は勿論、総合的に満足していたし、悪い言い方だと、先生に依存するようになっていました。


そんなある日、私が採卵を控えてナーバスになっている時に、事件は起こりました。


毎週通院しており、採卵前だと伝えていたし、採卵に向けての施術期間でした。


そんな中、前の患者さんと居合わせてしまいました。年齢的に、不妊治療では無く、一般診療で来られている方だと分かり、時間が押していて一緒になってしまいました。


私は先生と挨拶を交わし、前の患者さんが会計を終わらせるのを待っていました。

そして、前の患者さんが帰る段階になり、私の目の前で、先生が患者さんに話しかけました。


「娘さんの、つわりはどう?」


患者さんは、「本人は戸惑っているみたい」

と笑いながら答え、出て行きました。


患者さんの返答から、自然の流れで娘さんは妊娠したと受け取りました。


私が、鍼灸院に来ているのは、不妊治療の為です。


これから、自己注射をして、それでも採卵出来るか分からず、採卵後に無事受精出来るのか、受精した後の細胞分裂がちゃんと進むのか、細胞分裂して胚盤胞を凍結出来たとして、胚盤胞の子宮への移植が成功するのか、等々


自然妊娠では見えない過程の1つ1つをクリアしていく必要に迫れた私にとって、簡単に過程を通過した人の話を聞くのが、何より辛い。


それを、先生にされたことで、私は、かつてない程落ち込み、家に帰って、自殺相談ダイヤルに電話しました。


全然繋がらず、以前、心療内科に通院するきっかけになった出来事を投稿しましたが、この出来事が、最後の決め手となり、自殺相談ダイヤルは諦め、心療内科に連絡し、通院することにしました。


なお、採卵は出来たものの、採卵数は前回の半分になっており、受精はしたけれど、細胞分裂が進まず、受精卵は廃棄になりました。


結果も良くなかったし、このまま通院する気分でも無く、鍼灸院を変えることを決めました。


今の鍼灸院は、女性の先生で、今回も1人で運営されていますが、施術する部屋が2つあり、

他の患者さんと居合わせることがありません。値段は前より高くなりました。


以前、産業医の先生と話す機会があり、男性には子どもを産む機能が無いから、妊娠出産で悩まないんだ、と聞いたことがあります。


いくら仕事で長年携わってきても、不妊治療中の女性の抱える苦しみや辛さを想像し、共感することは、難しいのかもしれません。


それと、もしも、女性の先生が

「娘さんの、つわりはどう?」と他の患者さんに話しているところに遭遇したら、それは許せると思います。


男性の先生は不用意だったと思うけれど、私にも寛容さが必要であったし、妊娠出産を女性だけの特権と考え、男尊女卑の逆パターンの思考回路になっていたことは否定出来ません。


総括として、私は、男性の先生に、この出来事について、どれだけ苦しかったか自分の気持ちを伝えないまま、急に行かなくなりました。伝えた結果どうなるか予想出来ず、伝えるよりも、転院する方が気が楽だったからです。


しかし、不妊治療を支えてくれたお礼を伝えず、去ってしまったことを悔やんでいます。ここが、気持ちの整理がつかない部分です。


お礼は絶対に伝えたいので、タイミングを見て電話しようと思います。